
オムニチャネルという言葉を聞いたことがありますか?
ここ数年、スーパーや百貨店、家電店などでよく聞かれるようになった言葉ですが、その意味を詳しく知っている人は少ないかもしれません。
しかし、ものを販売する業界ではこの言葉はもはや当たり前になっており、オムニチャネルを制することは、今後の小売業を制すると言っても過言ではないくらい重要なワードです。
ハンドメイドもモノを売る小売業であり、いずれ同じような流れになるでしょう。その時になって慌てないためにも、早めに対応したいところですね。
そこで、ここではオムニチャネルの解説と、どうやって対応していくべきかを書いてみたいと思います。
先に取り入れて、ライバルに差をつけましょう!
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オムニチャネルとは「販売経路の壁をなくす」こと
ものを買う経路は大きく分けて「店舗」と「ネット」2つがあります。そこには壁があって違うものだと思われていて、ライバル関係にあると思っている方も多いと思います。
この全く異なる2つを含めた、すべての販売経路の壁をなくし、境界をなくしてしまおうというものが「オムニチャネル」というものです。
お客様がものを購入する経路はたくさんあります。
店舗やネットだけではなく、通販やカタログギフト、テレビCMからの電話での申し込みなど多岐に渡ります。これらを一元化することで、購入者からすればどのような経路でも同じようにものが購入できる状態になる、というものです。
オムニチャネルの実現には在庫管理が重要
購入する側からすると、店舗とネットで値段が違ったり、店舗では売り切れているけど、ネットには在庫があるという状態はあまり好ましくないです。できればいつでも、どこでも同じような購入体験ができたほうが便利です。
また、購入したものは、いつでもどこでも受け取れる状態が好ましく、家で決まった時間に受け取れるより、近所のコンビニだったり、駅のロッカーで受け取れることが便利だったりすることもあります。
これらを実現するには、商品の在庫管理が非常に重要になります。これまでのように店舗に一定数納品して、それがなくなったら「売り切れ」にするのではなく、すべてを一元管理することが重要になってきます。
ハンドメイドのオムニチャネルとは?
ハンドメイドでも、複数のサイトで販売している方、委託販売やフリマ出店をされている方は多く、販売経路は多岐に渡ります。
複数のサイトで販売している場合、購入者はそれぞれのサイトに登録しないと購入ができないのでとても不便ですね。もしフリマでしか購入できないと、その時その場所にいかないといけないので、とても非効率です。
もしこれらを統一することができれば、購入者は欲しいものを自由に購入できるのでとても便利になるでしょう。すでにSNSのアカウントと連携することでサイト登録を簡素化する動きは始まってますね。
私はこれらを「ハンドメイドのオムニチャネル」と考えています。
これからは、あなた自身の在庫管理が大切
もし、ハンドメイドがオムニチャネル化されると、あなた自身にはどんな影響があるのでしょうか?
一番大きい影響は在庫管理です。Aのサイトからの注文と、Bのサイトからの注文が同時に入るので、油断していると在庫不足になるかもしれません。そうならないためにも、在庫管理と出品数管理は頻繁にチェックしておきましょう。
また、在庫切れもオムニチャネルにおいては好ましくないので、日々の在庫の動きはなるべくリアルタイムでチェックしておきましょう。
オムニチャネル用のアプリが出るかも?
しかし、この在庫管理には個人では限界があります。また、ミンネとクリーマが合併することも考えにくいです。そうなると、別の外部アプリで連携するようになるかもしれません。1つのアプリでECサイト、ブログ、委託販売すべての在庫が見られると非常に便利ですよね。
もしアプリ開発のスキルを持っている方がいれば、ぜひ作ってください。全力で拡散させます!
いかがでしょうか。個人にはあまり関係ないようなビジネスワードも、意外と近いものだったりします。
ぜひ世の中の動きを敏感にキャッチして個人の仕事にも取り入れてみてください。