
ここのところ、ヤフオクのフリマモード導入やメルカリのスマオク買収など、フリマに関するニュースばかりが続いていましたが、さらにフリマ市場に新規参入のニュースがありました。
それは、なんとコメ兵。
コメ兵といえば愛知県発祥の中古ブランド品の買取と販売を行う店舗で有名で、愛知のみならず東京の新宿など大都市に大きな店舗を持つ有名企業です。
そんなコメ兵が始めるフリマアプリとは一体どんなサービスになるのでしょうか。
ここではコメ兵が始めようとしているフリマアプリの特徴と、そこから見えるコメ兵の2つの戦略を分析してみたいと思います。
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「偽物かもしれない」不安を鑑定で払しょく!
ブランド品をフリマなど個人取引するときの一番のネックは「偽物かもしれない」という不安です。写真だけで本物かどうか判断するのはプロでも無理ですし、素人が見極めることはできません。
そこで、コメ兵は、購入された商品を一度コメ兵が預かって、鑑定をした上でお届けするサービスを提供するそうです。70年以上の歴史を持つコメ兵の鑑定力は多くの方に信頼されていますので、そこの鑑定証明がつくなら安心して利用できそうです。
また、一度コメ兵が預かることで、購入したけど届かないというリスクもなくなりますから、こちらも安心です。
売れなくてもコメ兵が買い取り!
逆に売る方の立場で考えてみましょう。
ブランド品を出品しても売れなかったら、どうしますか?おそらく多くの方は値下げをするのではないでしょうか。しかし、高く買ったブランド品。なかなか値下げに踏み切れないと思います。
そんな売り手の悩みも解決してくれるのがコメ兵のサービスです。もし売れなくてもコメ兵が買い取ってくれます。
これなら値下げして売る必要もなく、安心して出品することができますね。
この2つのサービスはコメ兵のピンチの裏返し?
この2つのサービスは両方ともユーザーにとってメリットのある嬉しいサービスですが、よく考えてみると、コメ兵が抱える2つの大きな課題を解決しているのかもしれません。
コメ兵は中古ブランド品を買い取らないと商売になりません。
コメ兵はより多くの商品を買い取り、そして多く売ることで利益を出しています。このアプリの買取サービスはブランド品の仕入れの意味もあります。しかも、ネットなら店舗を通さず買取ができますから全国から商品を仕入れられます。
最近はブランディアなど競合も増えてきていて、もしかしたら仕入れに課題を持っていたのかもしれないなと思えてきます。
また、フリマでブランド品が売られると、安い値段で取引されやすくなり、相対的にコメ兵のブランド品は高く見えてしまうので、売れなくなってしまいます。
これはコメ兵にとっては大きな問題で、相場の下落は止めたいところです。そのためにコメ兵は安易に安い値段で市場に出回る前に、自社で買い取ることを始めたものと思います。
このコメ兵にとっても、大きな2つの課題をうまく解決するのが、コメ兵がやろうとしているフリマアプリの意図なのかもしれません。
まとめ
いかがでしょうか。
一言でフリマアプリといっても、会社によってもその目的は様々。ユーザー数や手数料などで比較するもの面白いですが、こうやって運営する会社まで一緒に考えると、それぞれ理由があって各サービスを展開していることがわかってとっても面白いですね。
サービス開始は2017年秋とのことですので、今後の情報にも注目です。