0からハンドメイド作家デビューするまでの全ての手順【保存版】

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ハンドメイド作家としてデビューする方法

このページにたどり着いたあなたはハンドメイドで稼ぎたいと思っていることだろう。

まさにここはそんなあなたにぴったりのページだ。この記事を読んですべて実践すれば、あなたの目標の最初の1歩は必ず達成できるはずなので、ぜひこのまま読み進めてほしい。

もし、いきなり何10万円も稼ぐ方法がわかると思っていたら、それはこのページを読んだだけではできないし、そんなことがわかるところはどこを探しても見つからないと断言できる。
ハンドメイドの世界はそんなに甘いものではなく、「千里の道も一歩から」ということをまずは理解してほしい。

巷にはハンドメイドで月◯万稼ぐ方法、などといった本やサイトが溢れているが、いきなり稼げるわけがない。みんな分かっているはずなのに、最初からそれらを真似しようして、成功を急いでしまう。

そして、ほとんどの人は、そこにたどり着く前につまづき、「思ったように稼げない」とハンドメイド作家という道を諦めてしまう。なんてもったいないのだろう

私がこのページを通じてあなたに提供する情報は「0から作家デビューするまでの方法」である。どんな作家も絶対に通る道だ。しかし、意外とつまづいたり、準備不足だったりすることで後で大変な苦労をすることになる。

なるべく無駄なく、スムーズに、そしてあとで大きな苦労をしないために、網羅性と順序はかなり練った構成にしているので、順番に読んで実践されることをお勧めする。

これからハンドメイド作家デビューを目指している人はもちろん、ハンドメイド作家にちょっとでも興味がある人ならぜひ読んでほしい。そして、読んだ後「あ、できそうだな」と思ったらぜひチャレンジしてほしい。

すでにデビューを果たしているあなたも、ここで紹介する内容の中で実践していないものがあるかもしれない。もしあればなるべく早く実践していただきたい。ほっておくとその傷は徐々に広がり、後で取り返しのつかないことになる。

この記事は2017年1月ごろの状況を基準に書いているので、もし読んでいる時に状況が変わっていたら、最新情報を優先して、臨機応変に対応いただけると嬉しい。

では、そろそろ本題に入っていこう。

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目次

1 事前準備

ここでは、具体的な行動に入る前に、作家として活動して行く上で必要な覚悟と目標を確認しておきたい。

覚悟と書くと、とても重たいもののように思うかもしれないが、そんなシリアスなものではなく、常識的なルールやマナーをしっかり守ることができるか、ということだ。

作家としてものを作って販売し、その対価を受け取る以上、あなたには責任が生じる。
それは購入してくれたお客様に対する責任であり、社会に対する責任である。その責任をしっかり理解し、それを全うしなければならない。
どんな責任が生じるのかきちんと理解し、それを守れると自分の中で覚悟をしておこう。

覚悟ができてら、具体的に目標を決めよう。何を作りたいか、いくら稼ぎたいかなど、人によって目標は様々だから、それを洗い出す作業を行おう。

これが事前準備でしておくべきことのすべてだ。では順番に確認していこう。

1-1 作家の心構えを固める

ハンドメイド作家として作品を作り、対価を受け取るというのは、一般企業が行なっている活動となんら変わらない。作家はメーカーや職人と同じである

日本中の企業や職人と同じ土俵で競い合ってものを販売していくことになるが、それはもはやプロフェッショナルであり、それ相応の、企業や職人と同じ覚悟が必要だ。
1個数百円のアクセサリーを作る中でも、作家としての思いを込められるか、こだわりを出せるか、私生活が多少忙しくても、注文があれば約束通りに作品を届けられるか

あなたが買い物をするときに当たり前に受けているサービスを、あなたも提供する義務があるのだ。(もちろん、ルールはあなたが決めればいいのだが)

まずは、プロとしてのあるべき行動を自分が守れるという心構えをここでしておいてほしい。

1-2 作るものの検討

次に決めることは、何を作るか、だ。

ハンドメイドに興味を持ったということは、なんらか作りたいもの、作れるものがあると思う。ここはそれをもっと尖らせるステップだ。

ここでは、アクセサリーを例に検討してみよう。

アクセサリーといえば、ピアス、ネックレス、指輪など様々だ。
その中で何を作るか決めよう。最初は1つに絞ったほうがよい。ラインナップを広げるのはもう少し後にしよう。自分が得意なもの、好きなものにしたほうがモチベーションを高く維持できるのでオススメだ。

作るものが決まれば、次はどんなコンセプトにするかだ。
カワイイ系にするのか、スタイリッシュなものにするのか。色はパステルカラーにするのか、モノクロにするのか、などだ。ここである程度絞っておいた方がよい。なぜならデビュー作はあなたのイメージを決め、あなたの今後の行動を左右するものになるからだ。

これがぼやけないためにもしっかりと絞り込みを行おう。

1-3 顧客のイメージの検討

ここではあなたの作品を買ってくれそうな人を定めていく。

前のステップで決めたあなたの作品を使いそうな人を決めよう。ペルソナ分析を知っている方にとっては分かりやすいかもしれない。

あなたの作品を買いそうな人を、年齢、性別、職業、家族構成、趣味などあらゆる条件で分析していく。最終的には「こういう人、一人はきっといるよね」というところまでだ。2人ではなく1人。どこかの仕分け人じゃないがそこまでやってほしい。

ここまで絞ると、他の様々な行動がやりやすくなる。作品の制作から説明文まで、あらゆる工程がシャープになり、よい作品になり、売れやすくなる。

このステップは頭に思い描くだけなく、紙やスマホのメモ帳などに書いて残してほしい。あとでいつでも読み返せるようにするためだ。

当サイトでペルソナ分析について詳しく扱った記事もあるので参考にしてほしい。

1-4 目標の設定

1-4-1 目標利益の設定

ここで設定する目標利益は、あなたがハンドメイドで目指す利益のことだ。売上ではないことに注意してほしい。簡単には、「利益=売り上げー経費」と考えてよい。

月1万円の利益を目指すのと、10万円を目指すのとでは、やることはまったく異なる。
作る個数もそうだが、時間の使い方も変わり、生活も変わる。ここを決めないで作家生活を始めると、私生活への影響も出てしまうので、価格を決めることはとても大切なことだ。

また、利益額によって確定申告の問題も出てくる。あなたが給与所得を受け取っているかどうか、配偶者がいるか、扶養されているかなどで異なるので要注意だ。この点について解説したページもあるので参考にしてほしい。

利益が年間20万円以下であれば、どんな人でも確定申告は必要なく、あまり高い山を設定すると萎えてしまうので、まずは月1万円(年間12万円)を目標にすることをお勧めする。

そして、ここからはこの金額を目標にデビューを目指す設定で進めていくこととする。

1-4-2 スケジュールの設定

ハンドメイド活動はおもった以上に時間がかかる。

作品作りだけでなく、資材の調達、写真撮影、マーケットサイトへのアップロード、梱包、発送、アフターケアなど、するべきことは多岐にわたる
すべてを行うにはそれなりの時間を費やすことになるので、ハンドメイド活動を始めても生活に支障が出ない範囲でできそうか、どういう工夫をすればできそうかを事前に把握しておくことは重要だ。

そのために、まず、今の生活のスケジュールを1週間分でよいので書き出してみよう。
その中で、活動に充てられそうな時間にチェックをいれよう。まとまった時間でなくてよい。10分単位で活動に充てられそうな時間を見えるようにしてほしい。そして、1週間でどれくらい時間が取れそうか見えるようにする。

活動を始めたら、まずはこの時間を確保し、その中でできることをやることを徹底していこう。
最初は制作時間に費やす時間が多くなりがちで、費やす時間と売上は比例しない時期が続く。その時に無理して活動時間を増やすと、今度は私生活に支障をきたし、結果長続きしない

自分のペースで活動を続けるためにも、時間の管理は徹底する心の準備をしておいてほしい。

1-5 必要な知識の習得

心構えの項目でも触れたが、ハンドメイド作家として作品を作り、対価を受け取るというのは、一般企業が行なっている活動と同じである。企業が社会的責任を負っていて、法令遵守(コンプライアンス)が求められるのと同じ責任があなたにも生じるのである。

ここでは最低限知っておきたい税金と著作権や商標権について解説する。

税金は金額の大小によってその責任範囲は異なるが、著作権や商標権はたった1つのミスが、あなたの人生にも影響しかねないほど大切なことだ。すべてを知る必要はないが、トラブルを回避し、あなた自身を守るための最低限の知識は学習しだ状態でハンドメイド活動を始めてほしい。

1-5-1 税金の知識

個人の趣味の範囲で作家活動をするうちは、副収入としての税金対策が必要になる。
この場合、主となる収入がいくらか、給与かどうか、配偶者の有無などによって異なる。しかし、すべてを把握する必要はない。
特に利益が20万円以下のうちは確定申告が必要なパターンはないと考えて良いので、最初から気にしすぎる必要はない。

ハンドメイドで多い3つのパターンは別の記事でまとめているので参考にしてほしい。

最初に知っておくべきなのは、利益とは売上から経費を差し引いたものであり、売上も経費も何らかの形で証明しなくてはならず、そのためにレシートや領収書、カードの支払い履歴など、取引の記録となるものを持っておく必要があるということだ。

特に作家活動を始めるときには、道具や材料の費用が多くなるので、この時のレシートはしっかりと保管しておいてほしい。売上が20万円以上だが、経費がかかっているから大丈夫、と思っていても、それを証明できなければ経費は0円となってしまい、売上がすべて利益と見なされかねない。

後悔しないためにも領収書の類はしっかりと管理する癖を初めのうちにつけておくことが、税金対策の第一歩である。

1-5-2 著作権・商標権の知識

著作権と商標権とは似ているが異なる権利である。著作権は作品を作った段階で自然発生的に生じる権利、商標権は特許庁等に申請して認められる権利である。

ハンドメイドの世界で一番多いトラブルと言ってもいいのがこれらの権利侵害問題だ。だれかの作品を真似したというトラブルは、必ず一度は遭遇すると思っていてもいいくらいだ。これは自分が知らぬ間に加害者になる場合も、被害者になる場合もある。

トラブルに巻き込まれないようにするためには、自分で正しい知識を持って回避するしかない。

まず、著作権については作品を作る段階で注意してほしい。
作品を作るときに0から生み出すことは困難だ。多くの人が自分の好きな作品、作家を参考に制作を始めている。このときに全く同じものを作ることはNGだが、一部だけを変えた程度でもNGだ。

どの程度からOKなのか線引きすることはできないが、一般的に、他人が見て違うものであると認識できる程度の違いを出す必要がある。そのためには訓練も必要だが、そこまでスキルアップできると覚悟を持って取り組まないと、後で大変なことになるからぜひ頑張ってほしい。

しかし、これだけハンドメイドが広がると偶然に似てしまうことがある。これはやっかいだが、自分のラインナップの中の1つが似ているだけなら、たまたまと言えなくもないので、様々な作品を作り、あなたの世界観を確立してほしい。

どうしようもないトラブルに巻き込まれた場合は、弁護士等に相談することも覚悟しておくことも大切だ。

著作権について、音楽などよく聞く問題について触れた記事もあるので、具体的な例を見ておくことも勉強になる。

商標権はキャラクターやネーミング、ロゴなどで特許庁に申請したものに対して権利侵害してしまう問題がある。商標を調べられるサイトで検索すればどのような商標権が登録されているかわかるので、あなたの屋号やキャラクターを作るときにはぜひ一度調べておいてほしい。
商標権はジャンルごとに効果の範囲が異なるので、あなたの作品の含まれるジャンル、多くの場合は雑貨関係になると思うが、その中で侵害していないか調べてほしい。

逆にあなたが権利を侵害されることもある。それを防ぐには、例えば著作権であれば、写真の転載NGや作品の盗用NGなどを表明しておくことで、ある程度防衛できる。
また写真にはロゴを入れるのも効果的だ。残念なことに作家の全員がこれらの知識を持っているわけではなく、むしろ知らない人の方が多いのが現状なので、自分の身は自分で守ってほしい

権利関係に関して、起きそうな3つの事例を記事にまとめているので参考にしてほしい。

1-5-3 商用利用NGの素材の知識

物を作るためには素材が必要だ。ほとんどの場合、素材をどこかで仕入れることになるが、その中には商用利用が認められていないものがある

キャラクターがあしらわれているもの、ヴィトンのようにロゴが使われているもの、特別なデザインが使われているものなどがそれに当たる。

これらの素材を使って商売をする事は、相手の権利を侵害しており、他人の権利を使って利益を得ていることになるのでやってはいけない。何が利用可能で、何がNGなのかはその素材を扱っているサイトなどをチェックするといい。最近のハンドメイドブームで明記している業者も増えてきている。不安であればメールで問い合わせてみる方が賢明だ。

大量に購入したのちに商用利用不可と判明すると大きな損害になるので、事前にチェックしておきたい。

2 必要なサービスの登録

ここまで読んで頂いた方は、作家として活動する心と頭の準備ができていると思う。いよいよハンドメイド作家デビューする具体的な準備に入ろう。

ここでは作家活動をするにあたって最低限必要なサービスの登録と、登録しておくと後でとても助かるサービスの両方を取り上げる。
各種SNSなど、すでにアカウントを持っているかもしれないサービスも紹介するが、ぜひハンドメイド専用に改めて登録することをお勧めする。身分をバラしたくない方もいる思うが故の配慮だ。ただし、どうしても最低限開示しないといけない事もあるので、理解した上で登録してほしい。

1つずつ確実に登録して次のステップに進もう。

2-1 専用口座の開設

まずは最も時間がかかる口座開設から取りかかろう。

すでに持っている口座を使ってもまったく問題ないが、専用口座があると多くのメリットがある。

一番のメリットは確定申告など税金を計算する時だ。普段使いの口座とまとめてしまうと、ハンドメイドでいくら利益が出ているのか分かりにくくなってしまう。本当なら出納帳を作るなどしてしっかり管理すべきだが、まずデビューをすることを目指すうちは口座の入金・出金記録を見て確認できるようにするだけでも十分だ。

口座を開く金融機関だが、ネットショップを持つことを想定しているので、ネット銀行が相性がよく、その中でも楽天銀行がもっとも便利でお勧めできる銀行である。
ネットショップが中心のハンドメイド活動は、実店舗のATMを使う場面は非常に少ないので月1回は手数料無料であれば事足りる。楽天銀行なら、他行への振込手数料も安く設定されているので、自分の別の口座とやり取りするなど、いざという時にも役立つ。

もちろん、楽天銀行でなくてもあなたが信頼できる銀行であればどこでもよい。ただ、ネットバンキングが使えるところでないと今後の活動に支障をきたすのでここだけは注意して開設してほしい。

2-2 専用カードの発行

銀行口座は主に入金管理に使うが、出勤管理には専用のクレジットカードを持っておくと便利だ。

素材やサービスの利用料などは経費になるので領収書は保管しておくが、中には領収書の発行をしていないところもある。また領収書を紛失してしまうことがあるかもしれない。そんな時にクレジットカードの利用履歴は領収書代わりに使うことができる

普段使いのカードでも問題ないが、ハンドメイドに使ったのか、プライベートに使ったのか区別するのが非常に面倒になる。ハンドメイド専用のクレジットカードがあればそんな手間がなくなるのでぜひ専用カードを作成を検討してほしい。

ちなみにハンドメイドと最も相性のよいカードは楽天カードだ。もし口座も楽天銀行で開設しているなら、より一層お勧めだ。その理由はポイントのメリットが大きいからだ。ハンドメイドの素材購入はネットショッピングを重宝する。その中には楽天市馬に店舗を持つところも多く、楽天スーパーポイントをとても貯めやすい。

このポイントはとても重要だ。

事業で使う金額は、生活で使う金額とは規模が違ってくる。利益額と同じくらいの経費がかかることもあり、その支払いでポイントを貯めていくとかなりお得だ。

すでに楽天カードを持っている場合は、ヤフーショッピングを積極的に利用するためにワイジェイカードにするなど、少しでもお得なサービスを受けられる会社を選んで専用カードを作ってほしい。

2-3 販売サイトの開設

ここでいよいよ販売サイトの開設をしよう。

デビューするのに最も適しているのはminneなので、ここの登録をしてほしい。minneはユーザー数が最も多いマーケットサイトであり、とても使いやすいデザインになっている。ユーザーが多い分、登録方法や使い方、販売のコツといったノウハウ系の情報も充実していて、ググれば大抵のトラブルは解決できる。

販売を始めてすぐ売れるようになるわけではなく、試行錯誤が必要だ。そんな時、先人たちが培ってきたノウハウが参考にできれば、売れるまでの期間を大幅に短縮できる可能性が高くなる。そういうメリットがあるのも最大手のminneならではだ。

登録する方法はメールアドレスとフェイスブックで登録する2種類があるが、メールアドレスで登録してほしい

個人で購入するだけならフェイスブック登録でよいが、販売をする場合、個人とは切り離しておいたほうがよい。「仕事」として公私を区別することはここでも徹底しておこう。

2-4 各種SNS・ブログの登録

次に各種のSNS、ブログの登録をしよう。

ここではFacebook、Twitter、Instagram、LINE@、ブログの登録をしておいてほしい。と言ってもすでにアカウントを持っている人も多いだろう。ここでデビューのために登録してほしいのは、ハンドメイド用のアカウントであり、FacebookとLINEはそれぞれが展開する法人用のサービスだ。TwitterとInstagramは複数アカウントを持つことが許されているので、専用アカウントを開いてほしい。またブログは無料のものでよいので開設しよう。

作家活動を始めた時に一番困るのは宣伝だ。お金を使えばいろんな広告を出せるがそうもいかない。そんな時の強い味方がSNSやブログだ。これらを使いこなせば広告と同じくらいの効果を期待できる。

ここで登録してほしいSNSやブログはそれぞれユーザー層が異なり、届く相手も異なる。1つだけでは告知できる相手が偏ってしまうので複数を活用することが大切だ。なるべくたくさんの人にあなたの作品を知ってもらうためにも、すべて登録してほしい。

それでは、それぞれのアカウント登録について説明しよう。

2-4-1 Facebookページの開設

Facebookの法人用のサービスはFacebookページというビジネス用のサービスがある。こちらにあなたのショップ用のページを作っておこう。登録方法を詳しく解説しているサイトもあるので、こちらを参考にしてほしい。

多くの項目はあとでも編集可能なので、まずは仮で何か入力しておくとよい。有料広告も可能だが、それは追って検討すればよいので、最初はスキップしよう。

このFacebookページには、個人でFacebookアカウント持っている場合、個人アカウントでつながっている友人にサイトを知らせる機能がある。
友人や知り合いに知られない場合は、くれぐれもこの機能を使わないように注意しよう。

2-4-2 Twitterのアカウントの開設

TwitterはFacebookのようなビジネスサービスがあるわけではないか、複数アカウントを持てるので、個人でTwitterアカウントを持っている場合は、別に専用のアカウントを開設しよう。方法は公式サイトにも掲載されているし、詳しく解説しているサイトもあるので参考にしてほしい。

ここで注意したいのはFacebook同様、友人や知り合いに知られたくない場合は対策が必要だ。Twitterはデフォルト設定でメールアドレスと電話番号を基にして検索されるようになっている。これを解除する必要があり、プライバシーの設定し直そう

2-4-3 Instagramのアカウント開設

いまや上記2つに並ぶほど普及したInstagram。写真が中心になるハンドメイドはInstagramとの相性はとてもよいので、ぜひ登録しておこう。
すでにアカウントを持っている場合も、最近になって複数アカウントを持つことが可能になったので安心して使ってほしい。
登録方法については詳細を解説したサイトを参照してほしい。InstagramはFacebookやTwitterとは異なり、シェア機能がない。その代わりハッシュタグを使った拡散方法が一般的だ。ハンドメイドに関するハッシュタグを使ってあなたの作品を多くの人に見てもらえるように工夫して活用しよう。

2-4-4 LINE@のアカウントの開設

最後にLINE@の登録について触れておこう。

LINEは多くの人が使っていると思うが、LINE@は飲食店などがよく使っているビジネス用のサービスだ。LINEのメッセージ機能を使って顧客にキャンペーン情報や最新情報を発信できる。無料でも使えるし、メールよりも開封率が高いのでぜひ登録しておきたい。

登録方法の詳細は詳しく解説しているサイトを参照していただきたい。LINE@はそのサービス内で集客することはできない。LINE@は新規顧客の獲得ではなく、既存顧客に継続して使っていただくために使うものと思ってほしい。
そういう意味では、TwitterやFacebookより後回しにしてもよいだろう。

2-4-5 ブログの開設

SNSの登録が一通りできたら、次はブログを開設しよう。

グーグルキーワードというサービスを使って調査したところ、ハンドメイドとブログは一緒に使うには優れたワードだということがわかった
制限のあるSNSより、ブログの方があなたの作品への思いなどを伝えやすいのでオススメだ。はじめのうちは無料のブログでよい。有名どころではアメブロはてなブログJUGEMなどがある。機能は多少違うが、記事を書くことにおいてはどれも大きな差はないので、好みで選んでよいが、アメブロは登録者数が多く、開設直後にも多少のアクセスが見込めるので、もし悩んだらアメブロを選ぶとよい

2-5 配送業者の登録

最後に登録しておきたいのが配送に関する登録だ。

ヤマトや郵便を使うだけなら登録は不要だが、実は他にお得に配送できる方法がある。それが「はこBOON」と「クリックポスト」だ。

はこBOONは重さで配送料が決まるサービスなので、軽いが大きくてかさばるものを送る時に安くなる。
クリックポストは規定の大きさの範囲内なら全国一律164円で配送が可能になる。これらはいずれもyahoo IDの登録が必要で、クリックポストの場合はyahoo ウォレットの登録も必要になる。したがって、配送業者の登録とは言うものの、ここでは作家活動専用のYahoo IDの登録と、作成したクレジットカードを使ったYahoo ウォレットの登録をしておこう

3 作品の制作を行う

何か作りたいもの、作れるものがあるから作家デビューを目指そうとする方ほとんどだろう。もちろん、それを作って販売していけばよいが、販売するとなると、趣味で作っているうちは気にしなくてよかった著作権などの様々なルールを守る義務が生まれることは説明した通りだ。
同時にあなたの作品にも権利が発生するので、これを他人から守らなければならない。
さらに一定の収入を得るためには、作りたいものだけ作っていても不十分だ。世の中のトレンドや、顧客ニーズも捉えなければならない。
作りたいものだけでなく、売れるものも作り、作品の幅を広げていくことも目指さなければならない。

ここでは作品を作るための素材集めや注意事項、商品のラインナップの効果的な増やし方、さらには梱包や価格決定まで、作品を作って売れる状態にするまでのすべてを解説する

梱包や価格決定などは、すでに作家活動をしている方にも役立つ内容になっているのでぜひ参考にしてもらいたい。

3-1 素材・材料を集める

まず作品作りに欠かせないのは、素材・材料だ。

アクセサリーであれば様々なパーツや宝石などが必要だし、洋服やバッグなら生地が必要だ。自分が使うだけならどんな素材でも問題ないが、販売する場合は「商用利用可能か」「耐久性や安全性は問題ないか」「コストはどうか」の3点に注意する必要がある。1つずつ詳しく解説していこう。

3-1-1 商用利用可能か

素材の中には趣味で使用することのみを認めていて、加工して販売することを禁止ている素材がある。このことは心構えでも説明した通りだ。

実際、よく目にするのは生地で、キャラクターがプリントされたものや有名ブランドのものなどは商用利用NGの場合が多い。その理由は商用利用NGの素材に関する記事を参照いただきたい。

これらの素材・材料を使った商品は販売できないので、購入時点でチェックしておこう。多くの場合は販売店に掲示されていたり、定員さんに聞くことで確認できるが、その生地を販売している会社のサイトなどでも確認できるので、かならずチェックしてから利用するようにしよう

3-1-2 耐久性や安全性は問題ないか

ハンドメイドとはいえ、販売する以上、売った後も責任がある。お店で買ったものには1年間のメーカー保証がついていたり、素材の安全性が表記されていたり、性能試験結果を公表していたりする。

あなたが購入した素材は別の会社のものであっても、作品を購入した人にとっては「あなたから買ったもの」であり、あなたが責任を持つ必要がある。
これを担保するためにも、素材や材料の品質には注意しよう。具体的には信頼できる販売店から購入する、多くの作家が利用する販売店を利用する、他と比べてあまりにも安い素材は避けるなどが方法としてはあるだろう。

個人で品質調査をできない以上、あなたの目利きが品質を守るためには重要だ

3-1-3 コストはどうか

素材・材料の値段が高いと、販売価格も上げなければならず、あまりに高いと売れなくなってしまう。しかし、あまりに安いものを選ぶと品質面で不安が残る。このバランスの中で確保する必要があり、満足いくものを入手するのは苦労する。

そんな時、できるだけコストを抑える方法として「まとめ買い」「送料無料」「ポイント活用」の3つがある。まとめ買いをすると、1個あたりの単価が低くなるので、単純にコストを下げられる。
ネットショップなどでは一定額より多く購入すると送料が無料になるお店も多く、これもコストダウンにつながる。

さらに、楽天やヤフーなどではポイント付与サービスが受けられるため、購入時は単価が下がらなくても、ポイントによって他の買い物の際のコストを下げられる。時期によってはポイントが数倍になることもあり、とても魅力的だ。

これらを合わせて利用すれば、かなりのコストダウンにつながるだろう。ここで浮いた分は、商品の値下げに使ってもよいし、新作を作るための開発費用に回してもよいだろう。いずれにしても顧客に還元できるので、ぜひ活用したい。

3-2 道具をそろえる

素材・材料をそろえるのと同時に行いたいのが、道具をそろえることだ。

道具は素材と違って値段が高く、最初の投資がかさんでしまう。したがって、最初に揃えるのは必要最低限で、自宅にあるものを使えばよいと思う。
購入する場合はその領収書を必ず保管しておこう。これは経費として認められるので、確定申告で必要になる。また、道具はあまり安いものではなく、使いやすく、価格も中程度のものを選ぶとよい
道具の良し悪しは作品の品質に影響するだけでなく、製作のストレスに大きく影響する。切れにくいはさみを使っては、作業効率が下がるのは当然だ。

あなたがしっくりくる道具を選んでほしいので、できるだけネットで購入するのではなく、テストができたり、相談できる定員がいたりする店舗で購入してほしい。

3-3 作業環境を整える

材料と道具が揃ったら、いよいよ制作に取り掛かろう。
このとき、家のどこで製作するのかは決めておいた方がよい。作業部屋を用意するのは難しいので、多くの方はリビングや書斎などが作業場所になるだろう。
このような場所は、作業が終わったら片づけないと、食事などの邪魔になる。この手間は結構面倒なので、作業スペースの近くに、専用の箱や棚を用意するなどしておこう。そうすることによって道具や素材の紛失のリスクが減る。
また、道具をさっと取り出せて、さっと収納できれば作業時間も短縮できる。家族にも「ここのものは触っちゃダメ」ということを徹底することで、道具を勝手に使われて、別の場所にしまわれて行方不明なんてことも防げるはずだ。

3-4 品質を高める

作品を販売していく以上、その品質にはこだわりたい。品質を高めるポイントは大きく2つあり「作品の質を上げる」ことと「作品ごとの品質を均一化する」だ。

まず作品の質を上げることだが、これは練習するしかない。ノウハウ本などを読みながらコツを理解したらあとは日々の積み重ねをしていこう。
「一人前になるまでは最低段ボール一個分の試作品と練習が必要」と言われることもあるくらい、練習こそが品質アップの唯一の方法だ。

次に作品ごとの品質の均一化だが、これも非常に重要だ。100個のうち99個がよくて、残りの1個に不具合があっても、購入者にとってはその1個がすべてだ。
その1つのせいであなたの評価が下がり、売り上げが急激に悪化、最悪0円になることもある。また、不良品が多くなると、材料費が無駄になってしまうのでコスト的にも負担が大きくなる。
100個作ったら100個、1000個作ったら1000個がよいものになるように可能な限り腕を磨こう。

ただし、万が一に備えて、不良品の対応方法なども販売サイトなどに掲載しておき、評価を下げるリスクを抑える対策も講じておくとよいだろう。

3-5 ラインナップを増やす

あなたの販売したい作品が1つ決まったら、次はラインナップを増やそう。
増やすと言っても新しい作品を1から作るのではなく、その作品から派生して作れるものを増やすのだ。
新作を1から作ると素材もまた1から揃えないといけないが、派生した作品なら素材の流用ができ、コストメリットが出せる。また、お客さんにとっても選択肢が増えることでより魅力的に見えてくる

ラインナップの増やし方はいくつかがあるが、代表的なものは「色違い」「サイズ違い」「用途違い」だ。色違いやサイズ違いはすぐに思いつくだろう。用途違いとは、例えばピアスの商品を、イヤリングにしたり、ブローチにしたり、ヘアピンにしたりする方法だ。
ブローチやヘアピンは顧客の好みに合わせるだけだが、ピアスは使えない人も多い。ほかにも金属アレルギーも本人の好みではないので、ぜひ対応できるよう検討してほしい。

ラインナップを増やす際には、料金にも注意してほしい。
単価が上がるような素材を使う場合には、その分は価格に反映してもよいと思う。どのくらい反映するかはあなたの判断だが、材料費分+αを追加する方が多いようだ。+αの根拠としては加工の手間が変わるときや素材の入手に手間がかかるなどがある。

逆に単価が下がることもあるが、値下げする人はほとんどいないので、少し後ろめたさを感じるかもしれないが、+αの手間代と思って値下げはしなくてもよいだろう。

3-6 販売価格を決める

何を作るかを決めて、材料を揃え、実際に作ったら、次はお金の計算だ。どうしても売値を先に考えてしまいがちだが、きちんと順番通りに考えていこう

その順番とは以下の通りだ。

  1. 原価を計算する
  2. 制作にかかった時間を計算する(人件費を計算する)
  3. 梱包資材を計算する
  4. メッセージカードなど、付属品の費用を計算する
  5. ラッピングの有無と費用を計算する
  6. 手数料を計算し、販売価格を決める
  7. 相場をチェックする

このように販売価格を決める要素は複数あり、一緒に考えると混乱してしまうので、上記のように分解して考えることでスッキリと価格を決められるはずだ。

また、この順番にも意味がある。
最後に相場をチェックするのだが、この時、決めた販売価格と相場に大きな差があることもある。もし相場より安い場合は、価格を上げて相場に合わせればよいが、相場より高いと値下げをしないといけない。
実は、上記の順番は優先度の高いものから計算しているので、後のほうで計算したものから逆算して見直せばよいようになっている。つまり、値下げをする場合に最初に検討すべきはラッピング、次は付属品、その次は梱包資材、という風に逆に計算し直していって、相場に合うところまでさかのぼっていけばよい。

原価や制作時間は作品の品質に影響する重要な項目なので、最初のうちは見直すことはしないほうがよい。慣れてきて、作業が早くなり、たくさん売れてまとめ買いで原価を下げられるようになったら、時間や原価も見直していけばよいだろう。

では、ここから順番に各項目の計算方法を紹介していこう

3-6-1 原価を計算する

まずは作品の原価を計算しよう。
原価とは、材料費のことだと考えて差し支えない。その作品を作るために使った材料をすべて洗い出し、それぞれの値段を計算する。
この時に、接着剤などの加工に必要な材料ももれなく洗い出しておこう。たとえば、接着剤1つで作品が10個作れるなら、作品1つあたりの接着剤の費用は10分の1になる。これらをすべて足し算することで、作品の原価計算ができる。

このような計算は手書きでやるより、エクセルなどの表計算ソフトを使うと非常に便利だ。難しい式も必要ないのでぜひ活用しよう。

3-6-2 制作時間を計算する

次に作業時間の計算をしよう。
同じ素材を使っていても、複雑な加工をする場合はその分時間がかかり、手間やスキルが必要なので、その分値段を上げないと割に合わない。そのために1つの作品を作るためにかかる時間を測って、それを価格に反映していこう。
目安となるのは、アルバイトの時給だ。地域や職種によっても異なるが、ざっくり1時間1000円を目安にするといいだろう。

作品製作は1つずつ作るのと、まとめていくつか作るのとでは効率が大きく異なる。1つずつでは非効率なので、数個まとめて作る前提で計算してみよう

この時、1時間に何個作れるか計測し、1個当たりの作業時間を計算し、時給を元に費用化しよう。これがその作品1個当たりの時間のコスト、つまり人件費となる。

慣れてきて、注文が増えると、まとめて作れる量が増えるかもしれないが、それはあなたのスキルアップ、つまり時給アップと考えてよいので値下げをしなくて大丈夫だ。

3-6-3 梱包資材を計算する

次は梱包資材の費用だ。
作品発送で使う主な資材は、段ボール箱などの入れ物、プチプチなどの緩衝材、ガムテープなどのテープ代が主になる。入れ物は封筒を使う人もいると思うが、配送中の破損のリスクを減らすためには、なるべく専用の箱を用意したほうがよい

緩衝材はプチプチなどの空気のものや、紙など様々なものがあるので、あなたの作品に合ったものを選ぼう。また、接着用のテープなど、1つでは1円にも満たないかもしれないが、数が増えるとそれなりの金額になるので、計算に入れておこう。

テープや緩衝材は1個単位では売っていないので、材料と同様、1巻で何個分の発送できるかを計算して1個当たりの費用を計算するとよい。

宛名を印刷している人や、宛名シールなどを利用している人はその費用をここに入れておこう。その時はプリンターのインク代ももれなく入れておこう。

ここでは普通に発送するための費用のみにしておき、プレゼント包装などの特別なものは別に計算しておいたほうが、見直しをするときに便利だ

3-6-4 付属品の費用を計算する

ここまでの3つで基本的な費用は計算できている。ここからの2つはいわばオプションだ。
作品の魅力をアップさせたり、あなたの気持ちを込めたりするためのアイテムなので、なくてもいいがあったほうがよいに越したことはないので、ここではこの2つについても触れておこう。

まずは付属品。たとえばメッセージカードや使い方やメンテナンスの方法の説明書、おまけをつける場合はそのおまけの費用だ。
作品本体に比べてはサービス程度だが、こだわると費用が高くなりがちだ。たとえばカラー印刷をすると、白黒の数倍のインク代がかかる。これらはしっかりと費用を計算して、どこまでこだわるべきか見極め、あなたの作品にふさわしいものを価格と相談しながらつけてあげよう

3-6-5 ラッピングの費用を計算する

購入者の中には、ハンドメイド作品をプレゼントとして使うかたもいる。そのような場面でラッピングサービスは非常に喜ばれる。
ラッピングの費用はその材料費だけでなく、手間も+αでかかるのでこちらも合わせて計算しよう。

ラッピングの場合、あまり安すぎても不安になるし、高すぎても選ばれにくい。あなたがお店でプレゼントを購入するときのラッピングを参考にして、どこまでは無料サービスにするか、どこからは有料にするか、そしてどこまで対応するかを決めて費用を計算しよう

3-6-6 手数料を計算し、販売価格を決める

ここまでの計算で、作品の価格の元になる費用は算出できている。あとは値付けをするだけだ。

まず、ここまでに計算した費用をすべて合計することで販売価格が見えてくる。しかし安心するのはまだ早い。
多くの作家さんはマーケットサイトや委託販売など、販売手数料を支払って販売することになるだろう。この手数料はそれぞれ異なるので、実際の販売価格は費用の合計に販売手数料を上乗せして本当の販売価格が決定する

3-6-7 相場をチェックする

基本的な値付けはもう終わっているが、最後に一番大切な作業が残っている。それが相場のチェックだ。
あなたがいくら適正だと思う値付けをしても、それが市場の価格より大きく高い場合は全く売れないだろう。逆に安すぎると価格破壊を起こしてしまい、他の作家さんにも迷惑をかけてしまうし、大きく利益を上げるチャンスを逸してしまう。

相場のチェックは簡単だ。minneなどであなたと同じジャンルの作品を検索して、そこに出てくる値段を見ればよい。1つ、2つではなく、できれば複数のサイトで数十個はチェックしたほうがよい。中には特別に安いもの、高いものもあり、それらはセール品だったり、貴重な材料を使っていたりするので、除いてチェックしよう。
きちんと計算する必要はなく、大体○○円だな、程度の感覚がつかめれば十分だ。

3-6-8 最終的な値段を決める

いよいよ販売価格を決めよう。手数料も含めて算出した値段と、相場の値段を比較して、ほぼ一致しているなら問題ない。もし相場とずれている場合は対策が必要になる。

まず、算出して出した値段の方が高い場合だ。
何が原因で高くなっているかを確認しよう。もし材料が高いなら、安く買えるところを探してみよう。ただし、材料にこだわっていたり、希少なものを使っていたりする場合は、あえて安くする必要はない。作品の説明に、素材にこだわっている旨を記載して、相場より高い理由が明確になっていればその金額で出品しても大丈夫だ。
制作時間についても同様に見直そう。スキル不足で時間がかかっているなら練習して改善することで安くできるだろうし、特別な技術が必要な加工をしているならそれをしっかりPRすればよい。

共通して言えるのは「値段を下げることは必ずしも善ではない」ということだ。
よい素材、よい加工がされた作品は、相応の価格がして当然だ。相場のほうが安いからといって無茶な値下げをすると、あとで自分が困るし、ハンドメイド市場全体の値崩れを起こして、市場全体が落ち込んでしまう。値下げは本当に最終手段として、まずはその値段相応の価値を提供できるような努力を優先してほしい

算出して出した値段の方が安い場合は、シンプルに値上げをしよう。
あなたが思っている以上にあなたのスキル、作品に価値があるということだ。「そんなに高くていいのかな」と思うかもしれないが、その考えは捨てよう。

ハンドメイド作家はプロなのだ。その意識があれば、「値段相応のスキルを磨こう」と努力する姿勢を見せてほしい。

4 出店・出品する

いよいよ作家デビューの最後のテーマ、出店・出品だ。ここまでで既に販売サイトの登録は終わっていると思うので、店の名前(屋号)を決めたり、プロフィールを記入するなど、細かい設定をして実際に開店させよう。

また、出品するための写真撮影や説明文作成も行う必要がある。そして出品した作品を多くの人に知ってもらうための宣伝・告知も行う。

ここまでやりきれば、めでたく作家デビューだ。あともう少し頑張って進めよう。

4-1 店舗の基本情報の登録

4-1-1 お店の名前(屋号)を決める

最初はお店の名前(屋号)を決めよう。これは子供の名づけと同じだと考えて十分に検討してほしい。

まず屋号はあなたの作品コンセプトに合わせよう。和柄のデザインが多いのに英単語を使っているとちぐはぐな印象になるように、作品イメージにあわせたほうがよい。
また、読めない、読みにくい屋号だと、なかなか覚えてもらえないので、リピーターが付きにくくなる。
読みにくさと合わせて注意したいのが「打ちにくさ」だ。パソコンではほとんどの人がローマ字打ちをするが、その時どうやって打てば出てくるか分からない文字は避けたい。
たとえば「デュ」は「DHU」と打つと出てくるが、知らない人が多い。スマホだとあまり気にしないので安易に使ってしまいがちだが、意外な落とし穴があるので注意しよう。

また、英語以外の言語を使う場合、読み方をカタカタ表記で併記しておこう。英語以外の単語は多くの方が覚えにくいと感じるし、ドイツ語のウムラウトやロシア語の文字、ハングル文字などは日本のパソコンやスマホで打ち込むのは困難だ。
このようなお店を探すときはほとんどがカタカナで打ち込んで検索するので、覚えてもらうためにも、検索で引っかかるためにもカタカナ併記は必須だ。

また、文字数もあまり長いものは覚えにくいので避けたい。3~4音だとリズムもよく覚えやすいが、他人と被りやすいというデメリットもある。少し長い屋号にする場合は、リズムよく言えるものにしよう。実際に声に出してみて、言いやすさ、音の響き、リズムをチェックしよう

候補となる屋号が決まったら、最後に商標チェックをしよう。
専門のサイトでチェックするのと合わせて、Yahooやグーグル、マーケットサイトの検索窓で検索しておこう。
商標登録されていなくても、強力なライバルがいるようなネーミングは避けたほうが無難だ。また、隠語や俗語の意味を持つ言葉もあるので、変な誤解を招かないようにするためにも検索でチェックしておこう。
余談だが、「ポケモン」は英語圏では正式名称で使えない理由がここにある。気になる人は調べてみるとよいだろう。

4-1-2 プロフィールを作成する

次にプロフィールを作成しよう。ミンネなどのサイトを利用する場合、プロフィールはPRと合わせ発送方法や日数などを記入することが多いのが特徴だ。

まずPRで押さえておきたいポイントは3つ。自己紹介、作品作りに対する想い、作品の品質のこだわりの3点になる

まず自己紹介だが、ユーザーに共感されるような内容をピックアップして書こう。子供向け商品を作っていて、子育て経験があるならそれを、何かに感動して作品作りをしたのであれば、その感動エピソードを書こう。
「あ、私と同じ思いの人が作ってるんだ」と思うと、親近感を感じてもらいやすい。顔が見えないネットは特にこの親近感をどうやって出すかがポイントになる。言葉づかいもあまり堅苦しくないほうがいいだろう。

次に作品作りに対する想いだ。自分の作品を買ってくれた人にどうなってもらいたいと思っているのかを書こう。
日々の生活を豊かにしたいのか、お出かけをもっと楽しくしたいのか、仕事の疲れを癒したいのかなど、購入者のどんな課題を解決するための作品なのかをしっかりアピールしよう。そうすることで、購入者は購入後のイメージが膨らみ、あなたの商品が生活に必要なものに変わっていく。これは後で紹介する、商品説明でも使えるので覚えておいてほしい。

最後に作品の品質へのこだわりだ。アレルギーで利用できる素材が限られている方もいるので、そのような対応をしているかどうかはアピールしたい。
また、ハンドメイドというだけで素人が作った品質の低いものがあると思う人もいる。そんな方に品質へのこだわりをPRすることは、購入へのハードルを下げ、あなた自身の価値を上げることにつながるのでぜひ入れておこう

これらに合わせて、発送までの期間や梱包方法、配送業者について、あなたができることをしっかり書いておけば、無用なトラブルを防ぐことができる
想定される質問があるなら、それは事前に書いておくとよいだろう。

4-1-3 プロフィール画像をアップする

プロフィールが完成したら、次にあなたの顔となるプロフィール画像をアップしよう。
多くの人は自分の写真を出すことに抵抗があるだろう。しかし、お客様の立場からみると人の顔が写っていた方が安心感や親近感が持てる
したがって、ここでは顔がわからずとも親近感を持ってもらえる別のやり方をお勧めする。

お勧めの1つ目は似顔絵だ。絵が得意な方は自分で書いてもいいし、必ずしも似ている必要はないのでイラストはお勧めだ。
2つ目は顔がわからない角度での写真だ。横から写真を撮りつつ、顔の部分をもので隠したり、下向きの作業の様子などを撮るなど、顔がわからないように工夫してみよう。プロフィール文と合わせてこの画像は購入者に信頼してもらい、安心して購入してもらうために重要なので後回しにせず、最初に設定しておいたほうがよい

4-1-4 売上の振込先登録を行う

プロフィール関係の登録が終わったら、次に振込先の登録をしておこう。
ここで、事前に準備しておいたハンドメイド専用の口座を使おう。この時までに口座番号が確定している状態にしておきたいので、事前に準備してもらっていた。
あなたのここまでの準備が非常にスムーズすぎると、まだ口座開設が間に合っていないかもしれない。その場合は後回しにしてもよいが、忘れないようにしよう。

登録していないと売上金の受け取りができなかったり、出品自体ができないこともあるので確実に手続きをしておこう。

4-2 作品の出品・販売

プロフィールなど基本的な情報を入力したら、いよいよ作品を出品しよう。

ここまで読み進み、しっかり実践してきたあなたならきっと素晴らしい作品を作り上げているはずだ。その魅力を最大限に引き出して、「買いたい!」と思ってもらうために、最後まで気を抜かず作品を出品しよう

4-2-1 作品の名前を決める

まずは作品の名前を決めよう。名前は作品を覚えてもらうだけでなく、購入者が周りの人にあなたの作品を説明する時にも使われる可能性があり、作品の運命を左右するとても重要なものだ。

そんな名前だが、付け方にはやはりコツがある。これはお店の名前を決めるときと似ている。読めないもの、検索しにくいもの、覚えにくいものはあまりお勧めできない。

作品の名前は先ほど書いた通り、作品を理解したり、作品を説明したりする時にも使われるので、素材や作品イメージを入れておくとよいだろう。「パールの〜」や「ダイヤの〜」「チェック柄の〜」といったアイテムがその例だ。

また検索されやすくするために、作品ジャンルを入れるとよい。「〜のピアス」「〜の化粧ポーチ」「〜の財布」といった具合だ。

また、シリーズ化して展開を考えている場合はそれらを踏まえて、名前の一部を変えるだけでも成立する名前にしておくとよい。シリーズもので名前がバラバラだとわかりにくいし、気に入ってくれた人がリピート購入しにくくなる。

このように考えると、名前のつけ方はある程度パターン化されてくるはずだ。最初の作品の名前を付けるのは大変かもしれないが、1回作ってしまうとその後からは次々に決められるので最初はじっくり考えてほしい。

4-2-2 商品説明を書く

名前が決まったら次に商品の説明を書こう。商品説明では、大きく2つの要素をもれなく書くとよい。1つは作品のPR、もう1つは作品のスペック説明だ。

まずPRだが、書き方には色々な手法がある。物語のように作品を中心にしたストーリー展開にする人もいれば、作品の使用シーンを具体的に書く人もいる。

どちらにしても、あなたが購入者にどうなってほしいかを伝えるものということは共通している。説明まで読んでくれる方は写真やタイトルで興味を持っていただいた方なので、その方により具体的なイメージを持ってもらうような工夫を入れたPRにしよう。

一方、作品スペックは定型化されている。まずサイズだ。全体のサイズだけでなく、ネックレスならチェーンの長さ、バッグならマチの幅など、使用する上で必要不可欠な部分のサイズは必ず記載しよう

また、このサイズがオーダーメイドできるならその旨を記載しよう。完全オーダーメイドだとあなたの手間がかかりすぎるし、選ぶ方も何を基準に注文してよいか分からないので、逆に困ることもある。
そんな時は3つのサイズを用意するなど、セミオーダー形式のほうが双方にとってメリットがある。

次に素材について記載しよう。アレルギーなどを気にする方もいるのでここは注意したい

最後に色についての情報を入れよう。色は写真のほうがアピールしやすいが、カラーバリエーションなどがあると写真に載せきれないこともあるので、ここでしっかり説明しよう。その際に使用する言葉はなるべく素材に忠実にしたほうがよい。
例えば、ワインレッドを「赤」と記載すると、購入後に「赤じゃない」というクレームが入るかもしれない。
色の見え方は相手のデバイスなどの環境によっても変わるし、個人差もあるので、正確な言葉を使用することで変な誤解を防げる。

以上のことが定型化されている内容だが、他にも「1つ1つ手作りなので写真とは若干異なることがある」といったような注意事項がある方は記載しておこう。

実際に手に取って見られないネットの世界なので、購入後に「思っていたのと違う」とならないために正確に記載しよう。

4-2-3 商品写真を撮影し、アップする

名前、商品説明と合わせて、ネット販売においては最も重要と言ってもいいかもしれない、商品写真について見ていこう。

写真では、作品名や説明では伝えきれない情報をたくさん提供することができる。一方で枚数に制限があったり、利用デバイスによって表示が変わるので注意が必要だ。
ここでは、「文字で伝えにくい情報を伝える」「デバイスに関係なく魅力的に伝える」この2つを達成する写真撮影のコツと押さえておこう

まず「文字で伝えにくい情報を伝える」ことについてみていこう。
文字で伝えにくい情報には色・形・デザインなどがある。色を確実に伝えるためには、ホワイトバランスが重要だ。撮影する際に一緒に白いものを映り込むようにしておくと、後で加工するときに基準になるのでぜひ活用しよう。

また、光の色も重要だ。一番のおすすめの光源は自然光だ。色や立体感などが綺麗に表現できる。
ただ、撮影場所が窓際に限られること、天候や時間が限られてしまうので、最適な時間に撮影時間を取りにくい人は、撮影用の照明などの機材をそろえてもいいかもしれない。


形を正確に伝えるために、写真は正面から撮影しよう。斜めからのほうがおしゃれに見えるかもしれないが、写真だと歪んで正しい情報が伝えられない。何枚かある写真のうち、1枚は正面写真を入れておこう。

デザインを正確に伝えるためには様々な部分の写真を撮影しよう。正面はもちろん、裏側や拡大写真など、作品のポイントとなるデザイン部分は必ず入れよう。

上記の要素を指定されている枚数の中に入れるように、どの写真はどの役目を担っているのか明確にして、抜け漏れがないよう写真を選んでアップしよう。

写真はこだわりだすときりがない。カメラは最近のスマホであれば十分な画素数を確保できるし、手振れ補正がない場合は3脚があると便利だが、息を止めれば手振れも最小限に抑えられる。
最初はあまりお金をかけないで、知恵と工夫でベストの写真を撮影しよう。

4-2-4 カテゴリーを登録する

カテゴリーは登録するサイトによってその設定は異なるが、多くはジャンル分けされている。

しかしジャンルがハンドメイド作家には使いにくいこともあるのが実際だ。例えば、ピアスとイヤリングのオーダーメイド対応をしている場合、どちらか一方にしか登録できないという問題が起きる。
こういう場合は、メインとなるジャンルに登録すればよいが、なるべくお客さんが多く集まるジャンルを選びたい

うまく売れない最大の要因は「知られていない」ことだ。それを解決するためにも多くのお客さんに検索されやすいようにしておこう。ただし、その分ライバルも多いので、いい作品作りは欠かせない。

余裕があれば同じ商品を複数登録して、それぞれ別のカテゴリーに登録する方法もある。このとき、商品管理は面倒になるので、在庫管理や製作日数などは余裕を持って登録しよう

4-2-5 配送方法・送料を登録する

ネット販売の場合、ほとんどすべてが配送になる。そして送料は購入者にとっては大きなネックになるのでよく検討しよう。
大きさ・重さに応じて値段は変わるが、他にも匿名で配送できるサービスや、配達記録を残せるサービスなど、様々なものがあるので、作品によって使い分けたい。

代表的な選択肢として、アクセサリーなど小さくて軽いものは定形郵便、もしくは定型外郵便が最も安価だ。ただし配達記録がつかないので、高価なものは追加料金を支払って記録を付けてもよいだろう

A4サイズに収まる薄くて1kg以下の少し重たいものなら、クリックポストが安価だ。こちらは登録が必要なサービスなので、ここでも紹介したように登録しておこう。また、住所を知られたくない場合は匿名配送サービスもある。事前登録などが必要だが利用ニーズはあるだろう。

配送料金を抑える方法はいくつもあるが、安心・安全の部分のリスクを伴うことは理解した上で、梱包を工夫したり、配送トラブルの責任を持たない旨を明記するなどの対策を講じておこう。

4-2-6 出品する

ここまですべて準備ができればいよいよ出品だ。
サービスによっては注意事項を記載欄があったり、ジャンルが細かく分かれていたり、海外発送の確認があったりするので、もれなく記入して出品しよう。

最後に内容に間違いがないかチェックは欠かさず行いたい。特に金額については、桁が違っていたりすると大変なことになるので、何度も見直そう。

もちろん出品後もいつでも修正可能なので、もし後で変更した場合はいつでも修正しよう。
ただし、金額を何度も変更することはお勧めできない。

特に値上げするときは「前は○○円だったのに」というクレームの可能性もなくはない。その場合の理由は常に考えておこう。例えば「材料費のアップ」や「品質向上のため、作業時間が伸びた」などだ。
値下げする場合も「大量購入のため」とか「臨時セール」とか名目があったほうがよい。名目がないと、値段を元に戻しづらくなり、後で困ることになる。

さぁ、記念すべき最初の作品を出品しよう。

4-3 SNSやブログに投稿する

出品したら、最後は広告だ。いくらいいモノを作っていても見てもらい、知ってもらわないと意味がない。
広告は一般的にはお金がかかるものだが、最近はSNSやブログなど無料で広告と同じかそれ以上の効果が見込めるサービスもあるので活用しよう。

ここまで読み進める中で、各種サービスには登録しているはずなので、あとは投稿するだけだ。それぞれのアカウントに投稿をしよう。

SNSの登録のところでも開設した通り、サービスによって性質が異なるので、それぞれに合わせた形で投稿してほしいが、共通しているのは「写真を載せる」ということだ。出品用に使った写真の中でもメインになるものを使って投稿しよう。

SNSも最初のうちは友達や購読者が少ないと思う。そういう時のためにハッシュタグやブログまとめサービスを活用しよう。ブログのまとめサービスには、ブログ村はてなブックマークなどがある。
特にハッシュタグは検索する際に使っている人も多く、うまくいけば一気に拡散し、バズることもある。

もし、あなた自身も気に入った作品があったら積極的にフォローしたり、いいねをしてあげよう。ここには返報性の法則というものがあり、いいねをしてもらったら、それを返してあげたいという気持ちが生まれるのを利用した方法だ。
必ずしも返ってくるとは限らないし、やりすぎるとうっとおしいと思われるので、適度に活用してあなたの作品を拡散させよう。

5 まとめ

以上が0からハンドメイド作家としてデビューするまでのすべてになる。最後まで読んでいただいたあなたに感謝の意を表する。

ここまで読んでいただき、実践したあなたはハンドメイド作家としてデビューを飾ったわけだ。これはだれもがやっていることではないので、素晴らしいことだ。

しかしここがゴールではない。

デビューしたからには、しっかりと売上を出していきたいと思っているはずだ。それが達成できないとここまでの努力は水の泡になってしまう。ぜひ最初の売上を早く達成し、安定した収入につなげるために、これからも努力を続けてほしい

当サイトでは、引き続き情報提供を続けていこうと思っている。
デビューから毎月1万円を安定して稼ぐ方法、1万円から3万円、3万円から5万円に上げていく方法をご紹介していく予定だ。

その際にはまた読んでいただき、あなたのハンドメイド生活の一助にしていただきたいと思っている。

最後になるが、当記事の感想などをツイッターなどにいただければ、サイト運営者として最大の喜びであり、励みになるのでお願いしたい。
内容の誤植などがあれば、こちらも合わせてコメントなどで優しくご指摘いただければ幸いだ。

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