ハンドメイド作家も商標登録したほうがいいの?できるの?

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商標権って必要?

先日、2016年の後半に一大ブームを起こしたピコ太郎さんの「PPAP」の商標権が話題になりました。

PPAPに関する商標権を、ピコ太郎さんが契約しているエイベックスよりも先に大阪のとある会社(個人?)が先に申請したことで、ピコ太郎さんがPPAPを使えなくなるのではないかとニュースやネット上で騒がれていました。

今日現在ではまだ結論は出ていませんが、商標権の問題はハンドメイド作家には無縁のものではありません。ある時は商標権によって大きな損害を被りますが、ある時は商標権があなたを守ってくれ、大きな利益に繋がることもあります。

ここではそんな商標権について、あなたにどんな影響があるのか、どうやって商標権と付き合っていけばいいのかについてまとめています

知って損することはない知識ですから、ぜひチェックしてください。

商標権は申請し、お金で買う権利

よく商標権と著作権を混同している方が多いのですが、作品を作った時点で生まれる著作権と申請して受理されることで生まれる商標権とはまったく異なる権利です。

商標権は特許庁に申請し、お金を払い、審査がされ、受理されると権利として初めて認められます。しかも権利を維持するにもお金がかかります。

権利を取得するのも持ち続けるのもお金がかかりますから、金銭的な価値がないと申請するだけ無駄になります。逆に申請でかかる費用より大きな価値がある商標権ならだれもがほしがります。

商標権は譲渡できる

著作権は人(法人)に付随する権利なので、その人が他人に譲ることはできません。その人が死んでしまった後は一定期間ののち、権利が失効します。

一方、商標権は譲渡することができます。申請し続ければ永久的に権利を保持することもできます。商標権をタダで譲渡する方もいますが、ほとんどの場合は金で売り買いされます。
その商標があることで大きな利益が生み出せるものほど高額で取引されます。この取引を狙って、様々な商標を申請することもあるようですが、なんでも受理されるわけではないのでご安心ください。

商標権は個人でも取得可能

この商標権ですが、だれでも申請して権利を取ることができます。もちろん個人のあなたでも可能です。自分ですべての手続きをすれば依頼費用もかかりません。これらの作業を一括で代行してくれる特許事務所を使うと簡単に取得することもできます。

ですから、あなたがビジネスとしてその商標を使って儲けたいと思っているなら、ぜひ商標権を取得することをお勧めします。あなたが儲かると思う商標は、他にも儲かると思っている人がいる可能性が高いので、その人よりも先に申請しておきましょう

商標権を持つメリットは多い

お金を払って取得する商標権ですから、それなりのメリットがないと申請する意味がありません。

まず商標権を持っていると、その商標で得られる利益を独占できます。あなたが商売をするときはもちろん、他にその商標を使いたいという人が出てくれば、権利を譲渡することもできますし、契約によって貸すことで利益を得ることもできます。

それくらい商標権というのはビジネスには必要不可欠な権利なのです。

商標権がないと大きなダメージも

逆に商標権がないとビジネス的にはかなり制限されます。

まず、その商標を使ったビジネスをするには権利を持っている人に相談し、必要な金額を払わないといけません。お金で解決できればいいほうで、使わせてもらえないこともよくあります。そうなると、別の方法を考えないといけません。

さらに大きなダメージを受けるのは、権利者に許可なく使ってしまった場合です。裁判を起こされることもありますし、示談金は多額になってしまいます。これは個人法人、有名無名は関係なく起こりうることですから十分注意してください

知らなかった、なんてことにならないためには商標登録があるかどうか事前に調べることが大切です。特許庁のサイトで調べられますので気になったらチェックしましょう。

商標権を持っていても損することもある

いつか誰かが買ってくれるかもしれない、あとで訴えられるのが怖いと思うと商標権はとりあえず申請した方がいいように思えてきます。しかし商標権を持つにはお金がかかります。しかも商標権は分野ごとにその権利が別れています。文具やサービスなど何十もの区分があり、1つの区分を所持するのに毎年お金がかかりますから、すべてを押さえるには莫大な費用がかかります。しかもそれで利益がないと永遠にマイナスです。こんな損をしても権利を持ち続けたい人なんかいませんよね。

なので、商標権は必要なものだけを持っておくことがベストなんです。

まとめ

商標権についてその権利の概要と、商標権を持つメリット、デメリット、持たないリスクについて書いてみました。

商標権はお金に直結するものなので、ビジネスとして権利を持つかどうか判断する必要があります。安易に申請しても受理されないかもしれませんし、無駄にお金がかかるだけ、かといってほっておくとあとで他人に取られて損をするかもしれません。
何が権利として価値があるかは時代によっても大きく変わりますので、時代の流れ、流行り、ブームに常にアンテナを張っておき、タイミングが来たらすかさず権利をゲットしましょう。

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